The Studio

スタジオニコルソン本社は、東ロンドン中心部の、かつて検死局として使用されていたグレードII指定建造物の1階にあります。カルバート通り5番地にあるこの建物は、世界初のソーシャルハウジングのひとつとして有名なバウンダリーエステイトの一部として1890年代後半に建てられました。


アーノルドサーカス中央に位置する野外ステージから放射状に広がるようにして街路は設計され、1901年に工事がようやく完成。現在では、付近に立ち並ぶすべての長屋とそれに付随する店舗が保護地区に分類されています。


外壁の大きな窓と、内壁のレンガ造りが印象的なガラス張りのアーチのおかげで、スタジオには一日中太陽の光が降り注ぎます。窓からは現在も使われている共有の中庭の景色を眺めることもできます。ヴィクトリア朝の終わりとともに精巧で華やかな装飾ディテールは減り、エドワード朝ではよりクリーンかつミニマルなアプローチが取り入れられていきました。この建物は時代とともに移り変わる建築スタイルを象徴するもので、私たちはこの空間の歴史に配慮して、一部の壁にはあえて漆喰を塗らず、白塗りのレンガやむき出しの配管など当時のオーセンティックさのまま残しています。温かみのあるパーケットフローリングと、私たちの友人でもあるWright & Doyleから仕入れたこだわりのグリーンが、インダストリアルな雰囲気をさらに引き立ててくれています。


コレクションをつくりあげるために、私たちはクリーンで落ち着いた、そして活気のある空間でベストを尽くしています。この場所の長所は、ある一角ではトワルフィッティングをしたり、またある一角では将来のシーズンのプランニングをするなど、あらゆる作業を行うことができるところです。秩序を守り整理整頓を心掛けることで、最高の結果が生み出せる調和のとれた働く環境づくりが実現しました - もっと言うと、まるで適切に物事を行うモデル例としてたびたび引用される地所のようです。