夏は他の季節にはない解放感を私たちにもたらします。
地平線を越えて現れる太陽の心地よい輝き。真夏の照りつけるような日差しや、パステルカラーに染まる夕暮れ。それらはSU22ウィメンズコレクションと完璧に調和しています。クラシックを脱構築的に着崩したソフトでスポーティなスタイリングは1970年代のアメリカのシーサイドドラマを連想させます。
Women's Summer '22 Collection - Hue & Sky
本コレクションは、写真家ジョエル・マイヤーウィッツが1980年代に撮影したポートレート集「Provincetown」からインスピレーションを受けており、楽しく自由なムードを映したカラーパレットとして参考にしています。エネルギッシュなlilacやtropical brown、oxbloodの色合いはコレクションに活力と勢いを与えますが、ブランドの熱心なファンは、ニコルソンの掲げるモジュール性の側面を残しつつも、彼女が慎重に色合いを選択したことに気づくでしょう。
ケープコッドのビーチとその周辺でマイヤーウィッツが撮影した写真を眺めると、そこには都会の喧騒とはかけ離れた快楽主義者の自由があります。それらの作品は、開放感に溢れた人々、水着や日焼けした身体、口に含んだバブルガムや、火のついたタバコで彩られています。まさに楽園です。
今回のSU22ウィメンズコレクションのアイコンは、ヴィンテージトーンとサマーバケーションです。こだわりぬいた生地に関しては、非常に軽く、綿は新しい着用感を実現しています。
パウダーコットン、オーガニックコットンに加えストーンウォッシュ加工が施された生地は、パリッとした素材感にさわやかな通気性を保証します。ニコルソンの定番アイテムには、ハイサマーシーズンに合った素材を使用し、例えばstoneとwhiteのAsher Pantがそうです。さらに、不動の人気を誇るDordoni pantや、navyとcalicoの2色で展開されるMeavy pantはどちらも夏にぴったりなパウダーコットンを使用しています。ボリューム感たっぷりのキュロットであるBenko pantと、ラウンドネックのHaydee jumpsuitは、今シーズンのキープレーヤーとして登場します。
シャツとショーツのセットアップ、着心地の良い綿ニットで演出されるカジュアルな装いは、SU22コレクションの自由さであったり、無邪気な遊び心が表現されています。ドレスは波打つようなボリューム感がありながらも、上品さを残し洗練された印象を与えてくれます。どのような場面にも簡単に溶け込んでしまうモジュール性こそニコルソンの強みと言えます。今回のハイサマーコレクションには、従来通りの巧妙なレイヤリングと実用的なシンプルさに加え、繊維一本一本に夏がもたらす無上の喜びが表現されています。